過去問演習(平成23年 事例Ⅰ)
今日の過去問演習は、平成23年度事例Ⅰです。
私の解答
第1問
(設問1)
一般家庭向け医療品は、小売店を中心に広告、宣伝を行うプル型の営業活動を行う。一方医家向け医療品は、現場のニーズをとらえた商品開発を進めるために、現場の声を積極的に収集するプッシュ型の影響活動を行うという違いがある。
(設問2)
理由は、一般家庭向け医療品市場では、競合企業の参入により、差別化戦略や価格競争が激化している。よって、絆創膏製造で培った技術料を活かし、より付加価値の高い商品を医家向け市場に供給することで、競合企業との差別化を図り、収益性を高める為である。
第2問
理由は、①法や規制の異なる海外市場へ事業展開しているため、②市場の競争が激しい医療品業界では、特許出願に手間をかけるリソースが不足しているため、③模倣リスクを下げ、技術の独自性を保つためである。
第3問
プラス面は、①第3者による経営のガバナンスが強まることで、健全な経営体制が構築できる、②従来の組織風土にしばられず、自由な発想で経営できる。マイナス面は、経営課題の把握に時間がかかり、迅速な意思決定ができないことである。
第4問
施策は、①事業革新や多角化を進める目的を社長自ら社員に説明し、共有することで組織の一体感を高める、②各事業責任者に権限委譲し、組織全体の意思決定のスピードを上げる、③積極的に社員の提案を受け入れ、チャレンジ精神の維持とモラール向上を図る。
自己採点
ふぞろいな答案分析をもとに、キーワードを加点していく方式で採点。
第1問
(設問1)
10点
(設問2)
20点
第2問
6点
第3問
4点
第4問
11点
合計
51点
反省点
第1問
(設問1)
一般家庭向けの営業活動で得点できていない。
与件文の3段落目「一般向け医療品分野で商品ラインアップを充実させて事業規模を拡大してきた」というキーワードを見落としている。
まずは、与件文把握の精度を上げる。
(設問2)
まずまずキーワードを盛り込めて解答できた。
一般向け医療市場の現状の説明で、収益性が低下していることも書いていればなおよかった。
第2問
理由の説得力が弱い。(以下のように踏み込んで記載すればよかった)
①法規制が異なる海外へ技術を展開することで、技術流出の恐れがある。
②市場の競争が激しく、特許で技術を公開すると、模倣されるリスクが高まり、競争優位性を失う恐れが有るため。
第3問
知識的なストックがなく、思いつきによる解答に走ってしまった。
所有と経営の分離についての知識を再整理する。
【プラス面】
・監視体制強化⇒経営の安定化
・外部資源の活用
・社員モラール向上
【マイナス面】
・意思決定の遅さ
・短期思考
第4問
チャレンジ精神維持のための業績評価などの視点を盛り込めればよかった。
最後に
設問分析の時点でもう少し、色んな知識が想起できるように1次知識の復習が必要だと感じました。
頑張ります!
それでは。
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